できるだけ早く読みたい(書評)「読書力」斎藤 孝

できるだけ早く読みたい
(書評)「読書力」斎藤 孝

本はたくさん読んだほうが良い。とはよく言われるけど、イマイチ理由が腹に落ちないから別に必要なく思っている。もしくはおっくうで読む気にならない。
そんな人に対して、読書は絶対にしたほうが良いということを体系立てて説明してしてくれる、とてもわかりやすい本でした。できるだけ早いうちに読んでおくと良いと思います。

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読書によって得られるもの

人生を豊かにするために、なぜ読書が良いのか。その理由についてわかりやすく説明されています。特に印象に残っているフレーズをご紹介致します。

・人とコミュニケーションをする中でももちろん人間性は養われるが、一人きりになって静かに自分と向き合う時間も、自己形成には必要。
・読書は一人のようで一人ではない。本を書いている人との二人の時間である。
・優れた人との選び抜かれた言葉を自分一人で味わう時間。
・人間の総合的な成長は優れた人間との対話を通じて育まれる。身の回りに優れた人がいるとは限らない。しかし、本ならば、現代生きていない人でも優れた人との話を聞くことができる。
・自分から積極的に意味を理解しようとする姿勢がなければ、読書にならない。
・生身の人間の価値観を自分の中に取り入れ、自分の幅を広げていく。
・種類のちがう本を幅広く読み続けることが重要。
・本棚をみればその人がわかる。
・せっかく読んだその経験が、本がなくなれば思い返しにくくなる。
・本の背表紙を眺めることによってテンションを高めるのは悪くない方法。
・「探せばある」ということと「自然に目に入ってくる」ということとの間には大きな開きがある。

読書家として最近では芦田愛菜さんとか、カズレーザーさんなどが有名ですが、皆さん魅力的ですよね。読書家の人は優れたいろいろな考えと向き合うことで、考えの幅が広くなるためだと思っています。人生経験豊富ともいえるでしょう。限られた時間の中で豊富な人生経験を得るためには、読書に勝る方法はないと思います。
人は、良い考え方も、悪い考え方も、時間がたつにつれて忘れていってしまうものです。良い考えを常に意識するために手帳に格言を書き記すひともいるでしょう。気に入った本を常に見えるところに置いておくことは、この効果と同じと思います。常に頭の中を良い状態に保っていきたいですよね。

読書のテクニック

読書に必要なテクニックについての説明がされています。本を読み始めたばかりの子供にぜひ知ってもらいたい情報ですが、本を読む習慣のない大人にとってもとても参考になるものと思います。本書内ではステップに分けて説明されていますが、特にご紹介していフレーズについてご紹介します。

・読書は慣れれば自然な行為だが、実は自然に身につくものではない。
・読書の喜びは(幼少期の)絵本を読んで聞かせてもらうところからはじまる。
・本を自分のものにするためには線を引きながら読むことは効果的。
・世の中には読まなければならない本はたくさんある。どこが自分に深く関係するのかを素早く判断しながら「緩急をつけて読む技」を習得するのが合理的な読書の仕方。
・自分にとって大事なところ、自分にとって面白いと思ったところだけでも、覚えておいて咄嗟の時につかいこなせるとありがたい。
・一文だけでもいい。心に強く印象に残った文章を暗記しておいて人に話しまくる。
・自分の思いや価値観、趣味といったものを直接語るよりも、ある本を読んでもらった方が自分のことをわかってもらえると思こともある。

子供に対しての絵本の読み聞かせは本当に効果があると思います。活字から情景をイメージする能力を育てることができるからでしょう。我が家でも、子供の読書に対して、印象に残った個所に線を引いて、終わったら人にその話を親に説明するようにしています。徐々に活字の苦手意識がなくなり本が好きになっていくのがよくわかります。

いかがだったでしょうか。最近、日本人の国語力不足が指摘されています。英語の勉強よりもまずは国語をきちんと学ばなければ語学の基礎がわからないまま進んでしまい、結果コミュニケーション力が不足するという考え方です。人生を豊かにするために読書は非常に大切なものと思います。斎藤 孝さんの本はどれも読みやすく書かれていますが、この「読書力」は子供にも大人にも読んでいただきたい本です。

読書
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